立憲主義とは何かあらためて学ぶ

2015年8月11日 12時47分 | カテゴリー: 活動報告

 7月、今年第1回目の市民自治講座に参加して立憲主義について神奈川大学法学部准教授の金子匡良さんの講義で、あらためて学びました。

 立権主義の根本的な考え方は「人間の尊厳」と「個人の尊重」です。日本国憲法では第13条で「すべての国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」とあります。

  個人の尊重とは、いのちと自由と幸福の追求を最大限尊重すること。金子匡良さんによると、幸福の追求とは自分の生き方を自分で決めて自由に生きることであり、そのためには「自律」の確保が重要だと言われました。自由であればあるほど自分で自分を律することが必要です。

 しかしそれだけでは、自分一人だけで生きられません。皆で助け合うことが必要です。どのように助け合うのかを話し合って決めることが自治である、ということです。そして「日本に、この憲法13条の自律と自治が根づいているか?」と問われました。

 集団的自衛権の行使容認については、まず、憲法を改正してから行うべきであり、このままなし崩し的に決めれば憲法がない社会と同じことになります。立憲主義とは、少数の人権を守りものです。そして憲法は人間の尊厳を守るためのものです。自民党の改憲案は、「法の支配」から「法による支配」に変わり、国民が守るべき憲法となっていますが、本来、憲法は国民が守るものではなく、権力者、為政者が守るべきものです。

 さらに金子さんは、これまで私たちは立憲主義を意識してきたか? 私たち自身が憲法を身近に感じ活かしてきたか? と問われ、意識されず日常的に市民が語っていなければ、せっかくの憲法もただの「紙片」となります。もっとあらゆる問題解決の市民活動の場で憲法が活かされているか? 憲法に照らして正しい法律となっているか? 私たち自身が憲法を日頃から身近に感じ語り、使いこなせるようになることが、立憲主義を真に根づかせ憲法を守ることにつながる、と結ばれました。

 子どものころから立憲主義や日本国憲法について、具体的に身近な問題を通して考え、例えれば、かけ算の九九のように使いこなせる人間に私たち一人ひとりがなることが大事だと痛感しました。
 憲法九条や平和憲法ばかりを言うのではなく、日頃の活動で課題や問題になっていることを、憲法に引き寄せて考え、さらに具体的な法律ではどうなっているのかなど調べ、私たちの生活の中で憲法を身近なものにしていくことが立憲主義を確かなものにしていくために必要なのです。これからは、ともに実践していきましょう。