東京ネットの遊説研修

2014年12月24日 18時16分 | カテゴリー: 活動報告

 今日午後、東京ネット主催の遊説研修会があったのですが、私は左足の指の骨を骨折して参加できませんでした。研修で訴えようと考えていた「介護保険の新制度と空き家活用について」をここに記して残すことにしました。

 2016年から3年をかけて介護保険制度が新制度に移行されることは、もうご存知でしょうか。国は増え続ける高齢化による介護保険の財源不足を理由にしています。
 高齢化率は年々高まり日本全体では23.0%、東京都の高齢化率は今年9月、22.5%と過去最高でした。世田谷区の高齢化率は19.84%です。

 新制度では、これまで介護保険で要支援1〜2の給付をやめて、いちばん身近な自治体である区の「地域支援事業」と位置づけられています。区に入る国の助成金も給付のときより減額され、自治体による格差も生まれるのではないかという指摘もあり、要支援1〜2の方々からは不安の声が上がっています。

 生活者ネットワークは、高齢になっても、安心して自分らしく暮らし続けられる「地域包括ケア」のしくみづくりを目指しています。
 それには、医療と介護の連携と、自立生活を支えるために必要な住まいや、生活支援、介護予防も一体となって提供できる「地域包括ケア」を作り上げることが必要です。

 世田谷区では、この「地域包括ケア」をさらに独自に拡大し、高齢者ばかりでなく、障害のある方や子育て、若者の引きこもりや生活困窮についても、身近な地域の出張所やまちづくりセンターで相談し支援につなげる「地域包括ケアシステム」を今年10月から砧地区で始め、来年5か所に増やし、2017年には全27か所に広げる計画です。

 「地域包括ケアシステム」は、区内27か所にある「あんしんすこやかセンター(地域包括ケアセンターのこと)」と社会福祉協議会、出張所とまちづくりセンターが連携し一体となって、子育てと介護を同時に抱える家庭の相談もタテ割りでなく、一緒に相談できるようにします。

 しかし相談だけでなく、しっかり支援につなげる体制づくりこそが必要です。本当に区民に喜んでもらえる「地域包括ケアシステム」を作るには、当事者やご家族、地域で支える方々など区民と行政が一緒になって考え作りあげる区民参加こそが必要です。

 高齢者ばかりでなく、中高生以上の若者や子どもたち、子育て中の方々など、多くの方が地域の中に、家や学校、職場以外の「第3の居場所」を求めています。
 今、全国的に問題となっている空き家を活用して、高齢者の方々の居場所や、中高生たちの勉強スペース、子育て中の方々の情報共有の場など、多世代が集える居場所やそれぞれが必要とする居場所に空き家活用を推進することが必要です。

 また、一人で部屋が借りにくい高齢者や若者、生活困窮者の方々の代わりに、NPOなど市民団体が一括して空き家や空きアパートなどを借りて、生活支援や介護予防の支援することもできます。

 空き家活用が進まなければ街の治安や安全にも影響します。空き家活用の推進は、街の安全安心にもつながり、さらに地域の人たちが支えあう地域福祉の充実と地域のつながりをもう一度結びなおす、まちづくりにもつながります。

 介護保険の新制度への移行を、空き家などを活用した地域福祉を充実するチャンスと捉え、区民のみなさんとともに、本当に区民に役立つ「地域包括ケアシステム」を作り上げることに全力で取り組みます! 

空き家活用で木造2階建てアパートの1階部分を改修してデイサービスにした「たがやせ大蔵」