空き家活用見学と奥沢まち歩き

2014年8月27日 22時52分 | カテゴリー: 活動報告

 26日午前中、昨年区が新たに取り組んだ空き家活用モデル事業に応募し、いちばん最初に活動を開始した「シェア奥沢」を地域のみなさんと一緒に見に行きました。どんより曇って暑くないまち歩きにはピッタリのお天気。「シェア奥沢」まで、あちこち見ながら行きました。

 まず世田谷区の花、サギソウが咲いている九品仏駅近くの浄真寺から、近くの区立八幡中学校に寄って、サギソウ伝説の壁画も初めてみましたが、その大きさに驚きました。浄真寺の裏にある「ねこじゃらし公園」は遊具が何もない草原と小さなせせらぎがあるだけ。20年前に地域住民と行政が一緒につくった全国初の公園で、当時は視察が絶えなかったそうです。 

 

 

 

 

 

 

 

「シェア奥沢」がある奥沢2町目は旧海軍村と呼ばれています。すぐ近くに戦前からオーナーご家族が今も大切に維持しながら住み続けている築90年あまりの洋館があり、お部屋の一部を市民が2006年3月からお借りして読書空間「みかも」として解放しています。

 運営している町田恵美子さんのお話では、東京大空襲でこの辺りも焼夷弾が落とされたのですが、こちらの住居は屋根の上から水をかけて懸命に消火活動をされたので残ったそうです。歴史を感じるお部屋の中は、初めての人でも懐かしさを感じほっと安らぐ不思議な空間になっています。このスペースは様々に利用されていますが空き時間は1時間千円で予約すると使えるそうです。

 「シェア奥沢」は、同じ旧海軍村でも和風建築です。お部屋の仕切りを取り払った落ち着いた広い空間と濃い深緑の漆喰の壁です。昔の木造建築は、人をやわらかく包んでくれて居心地の良さを感じます。 

 オーナーの堀内正弘さんが地域の人たちとのコミニティをより豊かなものにしようとみなさんと意見交換しながら多彩な企画を開催しています。今は地域中心に考えた運営をしているとのことで、誰もが利用できる一般開放はまだしていません。
 区のモデル事業に応募する前、実は長いこと開かずの間となっていたそうです。その昔は親戚家族が暮らしていたそうですが、空き家となって長いこと放置されたままで、部屋の中はごみ屋敷のような状態で片付けられないため、当初取り壊そうと思っていたそうです。

 ところが堀内さんが大学で教えている若い学生さんたちが、少しずつ片付けてくれたことがきっかけで、少しずつきれいになる床面積が増えて活用できるのでは…と思ったそうです。そこに区の空き家活用事業の話を知りプレゼンテーションに応募して採用され、自己資金に区の助成金を足して耐震工事を含めた改修工事をすることができ、今のような素敵な空間に生まれ変わったそうです。

  ここではキッチンも使え、食器やグラスも揃えてあり数十人のホームパーティーもできます。
 私たちは手づくりのお昼をつくって、久しぶりに約10人ほどでおいしいランチをゆっくりいただきながら話ができた一日でした。

 空き家を活用した地域住民による社会貢献事業が、今後区内に少しずつ増えて行くきっかけとなるように、じっくり取り組んで、持続可能な運営ができることを示していただければと思っています。 「シェア奥沢」をずっと応援していきます。空き家活用は決して簡単ではありませんが、これから必ず必要になる取組みです。