駒沢防災公園見学で改めて感じた、いざという時の備えは、まず自助が大事。

2012年5月7日 15時53分 | カテゴリー: 活動報告

非常用トイレのそばにある防災井戸、この水が20穴のトレイに流れる仕組みだが、うまくいくか疑問も。
非常用トイレのそばにある防災井戸、この水が20穴のトレイに流れる仕組みだが、うまくいくか疑問も。
東京都では11の都立公園を大規模救出救助活動拠点として位置付けています。世田谷区内では1964年の東京オリンピックのために造られた駒沢公園が防災拠点公園です。この防災拠点としての駒沢公園を西崎都議と一緒に4月13日見学し、東京都の担当者の方々にお話をうかがってきました。

 駒沢公園は、世田谷区民64,500人と目黒区民84,400人、合計148,900人が「計画避難人口」とされています。この数字は昼間人口と夜間人口を比べて多い方の数字だということです。避難場所は野外の広場のこと、避難所は建物を指し、駒沢公園では体育館が子どもや高齢者、障がいのある方々などを優先する避難所となります。
 防災拠点公園は自衛隊、警察、消防、その他広域支援・ 救助部隊等のベースキャンプとして利用され、近くの国立病院機構・東京医療センターのヘリポートも兼ねています。

 公園内には非常用トイレ151穴、防災井戸7基、入口標示灯7基、ソーラー照明灯42基が設置されています。しかし沢山の人が避難して来た場合、7基の防災井戸だけでは心配なので質問したところ、この防災井戸は飲料水用ではなく、主に非常用トイレの水洗用だということがわかりました。飲料用の給水所は駒沢公園内にはなく、少し離れた弦巻の駒沢給水所と目黒の八雲給水所だそうです。

非常用トイレや炊き出しなどに今もまだ問題が…
 私たちが見た非常用トイレ20穴も防災井戸から水が流れるようになっていました。トレイを覆うテントは夜でも中が透けない素材が使われ、上部は換気の小窓もあり良く出来ていましたが、出入り口の開け閉めがやりにくそうでしたし、トイレットペーパーの位置も問題だと感じました。何より問題は、洋式便器が20基中たった2基だけで、18基は和式だったことです。一緒に見学した方からも、「高齢者や子どもには和式は使えない。洋式を増やしてほしい」という、当然すぎる意見が出されました。

 都の説明では、非常用のトイレの穴を整備するのは都の役割ですが、それ以外のトイレのテントや洋式便器、非常用飲料水や食べ物などの非常用備蓄の整備は区の役割分担になっていると言うことでした。防災拠点公園のいざという時の備えについて、都と区の役割分担がどのようになっているのか、もう一度世田谷区にも確認する必要があると感じました。

 東京都のホームページには、災害の際、炊き出しなどに利用することができる「かまどベンチ」が防災拠点公園に備わっているように出ていたのですが、駒沢公園には整備されていませんでした。

 ペットについても何度も質問がでましたが、都の福祉保健局がペットの担当部局だという話はありましたが、災害時対応の具体的話はなく、まだツメができていない印象が否めません。

 今回の駒沢防災拠点公園の見学を通して、自助共助で乗り切れるよう、まず各自で備えることの大切さを改めて実感しました。
 みなさんも、防災についての見学や訓練がある時は、できるだけ参加して現状がどの程度なのか知っておくことをおすすめします。

 都と区それぞれに、もっと防災計画を強化するよう求めていきますので、みなさまも心配な点、確認したいことなどございましたら、ぜひ生活者ネットワークの事務所までお知らせください。