フィンランド映画『100,000年後の安全』を見る

2011年8月12日 15時09分 | カテゴリー: 活動報告

 8月6日、とことん討論会の実行委員会が企画した、フィンランドのマイケル・マドセン監督作品の『100,000年後の安全』の上映会に行きました。
 
 フィンランドでは、世界で初めて、高レベル放射性廃棄物を永久地層処分することを決め、そのために今、オルキルオトという場所の地下深くに、まるで地下都市のような巨大なシステムを建設しています。この映画は、実際に、10万年後の安全を真剣に考え、議論した科学者や専門家、この建設プロジェクトを請け負った企業の責任者へのインタビューと、オルキルオトの自然、建設作業員をじっと見つめて、その先の未来も見つめています。

 マドセン監督は、10万年後の子孫にとって安全か?と問いかけます。

 フィンランドの科学者たちは、放射性廃棄物を水で冷やし続けることは、機械のメンテナンスが必要であり、50年…せいぜい100年しか安全に保管することは難しく、10万年後の安全は保障できない。もっとも安全なのは、電気や機械を使わず、自然のままで安全に保管し、二度と開けないこと。オルキルオトの地下には、18億年間変わらない安定した地層があり、この地下何キロも進んだ深くに保管することが、今考えられるもっとも安全な方法だと真剣に答えていました。

 10万年経つ前に、未来の人類が宝物と間違えて掘り返さない保障はない?

 何か目印をつけた方がいいのか、それとも何もしない方が良いのか…文字で書いても、10万年後の人類には象形文字のようで解読できないかも?ドクロマークのような絵文字がいいか?など、真面目に学者たちが語ります。

 これほどやっかいな放射性廃棄物。原爆に続き、福島原発の大事故で、再び放射能汚染にさらされている今の私たち日本人にとって、これから考えなければいけない、さまざまな問題を提示する必見の映画です。私たち一人ひとりが、未来の子孫に責任を持てる生き方をしているのか、もっと真剣に考えなければ…。