「子育て、介護は社会の仕事」をもっと進めなければ、とつよく実感

2011年1月31日 20時30分 | カテゴリー: 活動報告

東京・生活者ネットワーク「新春の集い」にて 西崎光子都議より激励のあいさつがありました
東京・生活者ネットワーク「新春の集い」にて 西崎光子都議より激励のあいさつがありました
2011年になってからずっと雨が降らない乾燥した天気が続いています。私も日々街に出ていろいろ皆さんとお話しする機会が増えました。よく聞くことは、やっぱり「介護が大変です」という声です。

 生活者ネットワークでは「子育て、介護は社会の仕事」と10年以上前から言い続け、やがて国も家族の負担軽減を目的に介護保険を導入しました。しかし介護保険が始まってから私たちの暮らしは変わったでしょうか? 
 私も高齢の両親と暮らしています。二人とも元気ですが、「介護が大変です」という声を聞くと、人ごととは思えません。私が生まれた時から住んでいる近隣の方々も高齢になっています。お連れ合いを亡くされて一人で暮らす女性も増えました。
 自立していても、転んだりつまずいたりして骨折して入院すると、再び歩けるようになるまでには時間がかかります。そんな時の介護はどうなっているでしょうか? 
 年を重ねるごとに住み慣れた自宅で自立して一人で暮らすことは難しくなっています。それでも「出来る限り自宅で暮らしたい」「最後まで自宅で暮らし続けたい」という声をたくさん聞きました。それも「子どもや家族に迷惑をかけずに暮らしたい」と言われる方が圧倒的に多いです。
 多少でも医療が必要になると自宅介護は難しくなり、入院を余儀なくされた方々は、「家に帰りたい」と毎日のようにご家族に話すそうです。
 介護保険もご家族が同居していたり、世帯は別でも一つ屋根の下に暮らす二世帯住宅だったり、すぐ近くで子どもが暮らしていると、今もまず介護は家族が担うことが前提になっています。運良く姉妹がみな両親のすぐ近くに住んでいるので交代でお世話している方は、一人だったらどうなっていたかしら……と話されました。遠くから毎週、新幹線で介護に世田谷まで通っているという人もいました。

 特別養護老人ホームを希望しても、世田谷では3年以上待たされるという現状です。一方で、いつの間にか世田谷のあちこちに素晴らしい有料老人ホームが増えています。しかしこれらの高級老人ホームは、入居の際に数千万円かかり、一か月に必要な費用も20万円以上かかります。親の蓄えがあるうちは何とか利用できても、その蓄えが底をついたら、普通のサラリーマン家庭では大変なことです。みんなが望んでいるのは一握りの人だけが利用できる高級老人ホームではありません。自分たちの年金で充分まかなうことができる必要な医療や介護だけを提供してくれる特別養護老人ホームです。
 そして何より、自宅を離れたくない方々が一人でも安心して暮らせる「ささえ合い、助け合い」のネットワークが地域にあること、24時間の訪問医療、訪問看護や介護支援が整っていることが、これからはとても大事です。家族と同居していても過剰な負担が家族にのしかからないためにも「ささえ合い、助け合い」の地域ネットワークと訪問医療や訪問看護、介護支援の充実が急がれます。これらが整備されていれば特別養護老人ホームに入らなくてもすみます。それこそが生活者ネットワークが長年言い続けてきた「子育て、介護は社会の仕事」を具体化することです。

 政策委員になってから、今まで以上に多くの区民の方々とお話しする機会を得て、想像以上に少子高齢化の影響が深刻なことを実感しました。「子育て、介護は社会の仕事」を世田谷区の政策の中により具体化していくために精一杯働きたいと思います。